正義の味方・1

 

 

この頃の俺のお気に入りの場所。

テニスコートの声が聞こえて。

夏のアッツイ日差しを遮ってくれて。

さらに、誰にも見つからない。

そしてなにより、俺が心地よく眠れるC〜vv

俺、芥川慈郎はお気に入りの場所でウトウトしていた。

夏のこの暑さによって、テニスなんてできっこない。

夜にストリートテニス場にいいC〜。

なーんてことを考えてたら、俺はいつの間にか眠りにおちていた。

 

そして、俺が起きたのは、部活なんかとっくに終わって、いつも最後まで残っている宍戸と鳳が練習を終えて帰っていた。

うわあ・・・・・寝過ぎたC〜.・・。

と、その時だった。

「侑士のバカやろう!!分からず屋!!オタンコナスーーーーーー!!!!!!!」

がっくんの叫び声が聞こえたのは。

会話の内容からして、相手は侑ちゃんだろう。

「ちゃうて、ちゃんと話聞いてや!」

「言い訳なんかするなーーーー!!俺は見たんだ!!侑士なんか、大っ嫌いだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

がっくんはそう言い捨てて、走り去ってしまった。

ちらっと見えた横顔は、目に涙を浮かべていて、メチャメチャ可愛いvvvv

なんて、言ってる場合じゃないや...。

一人残された侑ちゃんはと言えば、肩を落として、かーなり落ち込んでる。

ここはやっぱ、正義の味方慈郎の出番☆

 

「.....侑ちゃん....?」

「.....ああ、ジローか...。」

俺の声に気づいた侑ちゃんの顔は....死んでる...。

「ごめんね〜。俺、そこで寝てたら聞こえちゃって。で?どうしたの〜?」

「あ、聞いてたんか...。どうって、誤解なんやで!?」

「わわ、分かってるって。」

「それがな.....

 

それは、昨日、つまり休日のことだった。

侑ちゃんがあとべーと出掛けたらしい。

....あれ?

 

「あ、それ俺も見たよ〜☆」

「なんや、ジローも見とったんか。」

「うんvで、がっくんはそれを、侑ちゃんが浮気したと思いこんだと?」

「ああ。」

「言えばいいじゃん。何やったか、どうして二人で出掛けたか。」

「言えたら、苦労せんて。」

「なんで〜?やっぱ、言えないことしたたの〜?」

「ちゃうよ。・・・ただ、ちょっとな・・・。」

「だってさあ〜侑ちゃんとあとべー二人っきりじゃなかったC〜」

そう。俺は見たよ。もう一人の・・・・・。

「言えばいいのに〜。」

侑ちゃんは、変なとこで気を遣う。

言えば、がっくん分かってくれるのに。

「まあ、どうにか、なるて。聞いてくれておおきに。」

「別に〜?」

それだけ言って、侑ちゃんは夕焼け空の中、帰っていった。

俺はそれを見つめていた・・・んじゃなくて、急いで帰り支度をするのだった。

もう少しで、この夕焼け空も真っ暗だ。

 

   正義の味方2へ

 


 

   途中書き・・・・(?)

            

      なんか、続きものになっちゃいました・・・(汗)

      今回は、忍岳です。

      語りは慈郎です。私、ジロちゃん好きですvv

      途中は、鳳宍らしき文もありましたし(苦笑)

      いろ〜んなCPがいりまじってます。

      『2』が終わるまでに、もう一組でてきます。

      それは、跡部のお相手です。ヒントは、私は『千伊武が好きですvvv』です。

      分かりますか???

      

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