正義の味方・2
−次の日−
「が〜っくん!!」
「んぁ?ジロぉ?」
俺は次の日の昼休み、机に突っ伏して、抜け殻になっているがっくんに声を掛けた。
「どうしたの?元気ないね?」
「・・・・・・・・・っっっっっっっっ聞いてくれよジロー!!!!!!!」
がっくんはそう叫んで、俺にガバッと抱きついてきた。
「うわわっ;;」
「侑士がねっ、侑士がねっ、跡部と浮気したのーーーー!!!!」
・・・クラスのみんな、注目してるC〜。。。
俺は苦笑してから、がっくんの頭を撫でた。
「なんで、そう思うの?」
「だって、この前、二人で仲良さそうに出かけてたんだ!俺に内緒でっ!!」
「・・・でも、分かんないよ?普通に遊びに行ったのかもよ?」
「ちげーよっ!!」
がっくんは、間髪入れず叫び返した。
「だって・・・だって・・・侑士、俺の前でしか見せないような顔で笑ってたもん!!」
がっくんは半泣きだった。
・・・なんか、この台詞聞いてない人は、俺が泣かしたみたいなんだろうな〜;;
「う〜〜〜〜〜ん・・・。でもさぁ、侑ちゃんが直接そう言った訳じゃないんでしょ?」
「・・・・ぅん」
「侑ちゃんの話、聞いてあげた?」
がっくんは、ぅぅん、と小さな声で言いながら、首を横に振った。
「ちゃんと聞いてみれば?侑ちゃんが好きなのは、がっくんだけだよ!」
「・・・うんっ!!サンキューな!ジロー!!」
そう言って、ルンルンながっくんは、そのまま侑ちゃんの所に行こうとしたけど、チャイムが鳴って、しぶしぶ、その足をこちらに戻した。
あっ、俺もクラスに戻らなきゃっ!!
−放課後−
俺は、五時間目の授業からさぼって屋上で眠っていた。
で、起きたら放課後で、すっごくびっくりした・・・!
でも、今日は部活も休みだから、このままでい〜やって思ってたら、聞き慣れた声が聞こえてきた。
「だから、な?岳人の誕生日、来週やろ?」
「ぉぅ」
その声は、侑ちゃんとがっくん。
仲直りできたのかな?
「でな、岳人何欲しいかな、って考えたんやけど、決まらへんで・・・。せやから、跡部に協力してもらって、神尾君連れてきてもらったんよ」
「神尾っ?!」
そうそう、俺が侑ちゃんとあとべー見かけたとき一緒にいたのは、リズムくん・・・じゃなくて、神尾くんだった。
ほら、跡部君と神尾君は付き合ってるC〜。
「でな?・・・その、候補をいくつか出してもらったんよ。ほら、こないだ神尾君と遊んだとき、岳人と趣味がよぉ似とったやろ?」
「うん」
「せやから、こないだは岳人へのプレゼント買いにいったんよ」
「でもでもっ!お前、すっごい・・・笑ってたじゃんかぁ・・・!」
「くすくす」
侑ちゃんは、愛おしそうにがっくんを見て、頭を撫でてから、抱き寄せた。
「当たり前やろ?岳人の事、考えてたんやもん」
「ゆっ、侑士ぃぃぃぃ!!!大好きっ!!」
「俺も、好きや、岳人」
二人は、俺に気づく事もないまま、一通りいちゃいちゃした後、屋上を去っていった。
これってさ、ある意味、俺のおかげで仲直りしたようなもんじゃない?
俺って正義の味方??
俺って、すばらC〜!!!!!
−またまた次の日−
「くそくそ侑士!お前なんか、大大大大大大っ嫌いだぁーーー!!!」
「待って、岳人、誤解やー!!」
・・・また、俺がどうかしなくちゃ?!
正義の味方って、いそがC〜・・・・・;;
正義の味方1へ
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ティルモ様
お取
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