Let's Enjoy Christmas






「メリークリスマース!!!!!!!」
大きすぎるその声とともにポンというシャンペンのコルクが抜ける音がした。
元気いっぱいの2人に、機嫌の悪いのが1人、楽しそうにそれを見ている2人、そしてそれを見物するかのように見ている人物が1人。
ここ跡部のマンションに集まっていた。
「ほらっ、侑士、神尾、深司、跡部、千石、どーぞ!!」
そう言うと岳人はグラスにシャンぺンを注ぐと1人1人に渡した。
「それじゃいくよ、せーのっ」

「「「「かんぱーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!」」」」
キンという音がしてそれぞれがそれを飲み始めた。
「・・・ていうかこれお酒だよね。俺達未だ未成年なんだけど。まあいいどね。全然平気だし。
ていうか心配なのはこの2人。この・・・」
「深司!何ぼやいてんだよ!!折角跡部ん家集まってパーティー開いてんだから!もっと楽しくしよーぜ♪」
そう、今日は24日。
事実上まだクリスマスではないのだが少し早めのクリスマスパーティーを開いているのだ。
主催者は勿論神尾と岳人。ほぼ強引に行われた企画だったので機嫌の悪い人物1人がいるのは仕方ない。
なんといってもクリスマスは恋人達にとっては最高のイベントだからだ。
その人物の機嫌が悪くなるのも無理はない。しかしクリスマスは2人きりで、となんとか神尾が交渉したので今にいたる、というわけだった。
「ったくなんでイブの日にこんなやつらと一緒に過ごさなくちゃいけねえんだ。」
しかし約束は約束。こればかりは仕方ない。
それに神尾の楽しそうな笑顔を見たらきつく言う事も出来ない。そんな自分の考えに気付いてのか忍足はこっそり俺に近づいてきて言った。
「すねんなや跡部。どうせ明日は2人きりなんやろ?そんな顔するなて。」
「そうそう。それにみんなでこうしてた方が楽しいし♪」
何げに千石も混じっている。そんな二人を見て盛大に溜息をつく。
神尾と同じ、お子様的考え。何をするにも大勢で、楽しく、仲良く。
これはマジで。冗談抜きでウザすぎる。
自分は神尾がいれば後の奴らはどうでもいいのだが・・・そんなことをいったら又こじれるのであえて何も言わない。
まあ適当な時間にさっさと帰ってもらうしかない。

「なっ・・・・・・・っ!!!!!!!!!!」
突然悲鳴らしきものが聞こえてそこにあったものは・・・
下をずっと向いたままの神尾と岳人、そして深司だった。
その周りにあるものは・・・空の瓶が数本。もともとは酒の入っていた物。
まあここからはいわなくても分かる。
あの馬鹿は弱いくせに強がって大量に酒を飲んだに決まってる。
酒なんて飲ませたことないから反応がどうなのかわからない。
暫く反応を見ていようとすると神尾がぱっと顔を上げた。そして隣にいたいぼやきの方を向くといきなり抱き着いてこんなことをほざいた。

「深司〜〜〜〜だいすき〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜vvvvv」

「「「!!!!!??????」」」
彼氏組は吃驚して暫く固まってしまった。
なんて固まってるうちに・・・
「ねー深司もぎゅっってして〜〜」
「・・・神尾って本当お子様だよね・・・ま、かわいいから許すけど」

ドサ・・・

とんでもないところまでいってしまいました。
「「!!!!!!!!!!!!」」
その時跡部と千石の顔色は一瞬にして真っ青に。
お前等は・・・何やってんだよ!!と怒りが沸いて来たが今はそれどころじゃない。
「ほら、千石はそいつをどかせ!!見かけより絶対酔ってるぞ!!」
「言われなくても〜・・・って伊武君てお酒弱かったのかな??」
喋りながらもなんとか2人を遠ざけた。
肩を抱きながら一度溜息をつきスパンと気持ちの良い音をたて神尾の頭をたたいた。
「ったくテメエは何してんだ・・・って」
いつもなら怒鳴りつければしゅんとなって涙目になりながらも謝ってくるはずなのに今日はそんな様子もなく、それどころか自分の腕の中にもう神尾はいなかった。
見ると今度は忍足の目の前にいた。
嫌な予感がする・・・
「侑士大好き〜〜〜〜〜〜vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv」
やっぱり。嫌な予感的中。
「ほんま?うれしいわー俺も神尾君のこと大好きやでv」
んっとにどういう酔い方してんだよ、こいつは、と思いつつも慌てて連れ戻しに行く。
そして忍足も神尾に手えだしてんじゃねえよ!!!!!
跡部よりそれにいち早く反応した岳人は背にドス黒いオーラを放って忍足の方へ近づいていった。「侑士の浮気者―――――――――――――――――――――――!!!!!」
大きく鈍い音が聞こえたと同時に忍足の体が宙に舞った。
「侑士のば―か。サイテー。ダブルス解消だーーーーーーーーーーー!!!!!!侑士なんか侑士なんか豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえーーーーーーーーーーーーー」
そう訳のわからないことを言った後、部屋を飛び出した。
「ああっ!!誤解やがっくん!!ダブルスやめんといてーーー!!
・・・といくらなんでも豆腐じゃ死ねないでーー!!」
先ほど殴られた場所を手で押さえながら忍足も岳人の後を追いかけた。
嵐が去ったみたいだと思いながらもう一度神尾の方に視線を向けると・・・
「千石さんだいすき〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜vvvv」
・・・あの正真正銘大馬鹿が。
目についた奴ら全てに大好きだとか抜かしまくってる。
っつうかなんで俺の方を向かないんだよ!!!!!!!!!!
「ん〜神尾君も好きだけど俺には伊武君がいるからね。ごめんね」
千石はぼやきがいるから下手なことはしないか、と安心するといきなり何かが突進してきて、後ろに思いっきり倒れこんでしまった。
「うわっ・・・」
突進してきたのは神尾。
いつもじゃ考えられないほどの力だった。
「ん〜〜〜千石さんにフラレた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「あ?」
予想していた言葉と違ったので思わず変な声がでた。
さっきの奴らには大好きだとか言っておいて俺のときは千石さんにフラレた?!
このままの流れでいったら跡部大好き〜〜〜〜vvvvじゃないのか?!!!!!!!
あまりの怒りに口元が引きつってきた。
「テメエは・・・何が千石さんにフラレタ、だよ!!!!!!!!」
そういうと神尾の口を塞いでやった。
「んーーーーっ・・・」
始めはポカポカと胸のあたりを叩いていたがその内それもなくなった。
「・・・ぷはっ」
「あとべvだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いすき〜〜〜〜〜〜〜vvvvvvvvvvv」
満面の笑みでそういうと神尾の方から抱き着いてきた。
大好き、の所が他の者より多かったことに大きな優越感を感じ、これを待っていたんだとばかりにキツク抱きしめ返す。
「ばーか。最初からそう言えっての」
頭をなでてやると気持ちよさそうに目を閉じた。
まあ今日くらい寝かせてやっといても・・・そう思いながら髪を梳いてやりながら顔を覗きこむ・・・
やっぱやめた。
前言撤回。
イヴの日・・・やっぱり寝かせるのはやめた。




すでにその頃千石と深司がいつの間にか消えていたことに2人は全く気付かなかった。







ギャグ・・・神尾の誰にでも大好きはずっと前から考えていたことなんですよ。深司、神尾に迫っちゃってるし。まあ酔ってるからなんだけど。どの位酒
飲んだとか気にしないで下さい。因みにこれフリー小説なので、こんな駄文でももらってやるよって方はどうぞもらってってやってください。報告などし
てもらえたら嬉しいです。でも報告してもしなくてもどちらでも良いので♪

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